彩鳳舞丹霄☆前川 多仁の鬼魔愚零録☆

染織工芸を出自とした美術家、前川多仁の公式Blogです。

HAL9000と神なるもの☆

 

今日も、サラッと、っというか、いつものようにつらつら、ダラダラと書き流す程度で。。。

 

ご存知の方もおられるかとおもいますが、HAL9000というのは映画「2001年宇宙の旅」に登場する、すべての機能や未来までも予想し、それに向けて全てを動かそうとする人工知能、つまり今でいうAIです。

 

僕はキューブリックの映画に若い頃あまりの衝撃に、一時期ズッポリとハマり、まぁ、おそらく美術系大学生なら、たいてい通るだろう「時計仕掛けのオレンジ」の沼から抜けられなくなり、、、っという感じで。。。

 

 

そして、同様に「2001年宇宙の旅」もそれなりにズボッと。。。

 

ってか、当時は「2001年宇宙の旅」はストーリーより画像や宇宙船、その機械、映画に出てくくるシーンに使われる大道具・小道具のデザイン・画面構成の美しさ、あえて電子音楽でなくクラシック音楽を使っている画像との同調の気持ちよさ、、、、などなど、、、そうしたところの方に関心が向いていましたが。。。

 

さてさて、、、何度かやんわりと(本格的にガツンとは書いていませんが。。。)機会があれば書いてきましたが、僕は「神なるもの」、またのその世界、そこへの願い、祈り、希望、救い、、、などなどのようなことを大きなテーマと据えて(っというか自然とそうなった訳ですが。。。)、ものづくりしています。。。

 

このことのについては、きちんと書くと、とっても長くなるので、またいつか。。。 

 

ただ、少し前になってしまうので、当時と若干の考え方が変化っというか進化していますが、博士論文で執筆した『現代における「キッチュ」の再評価』という論文でなんとなく」イメージはつかめますので、興味がある方はぜひご一読ください。

 

国立国会図書館にありますので、申請いただければ、全国どこの図書館でも閲覧可能です。

念のため、下記リンクを貼ってるおきます。

現代における「キッチュ」の再評価 ([前川多仁]): 2011|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

 

また、最近ではギャラリー白白庵のECサイトでの特集コレクション「現代の依り代、廷帝部亜(テディベア)でも、ちょこっと触れていますので、ご一読いただければ、何となく輪郭が掴めるかもと思います。

こちらも下記リンク貼っておきます。

(※こちらは英訳もあります)

現代の依り代「廷帝部亜(テディベア)」|白白庵|note

 

 

そして、HAL9000に戻るわけですが、、、ズバリ、Google HomeとかのスマートスピーカーやSiriみたいな、、、そんなんのAIのすんげえぇ進化Ver.みたいんなん。。。

 

前にも少し触れたと思うけど、AIの研究者によれば、AIのディープラーニングはもはや、どうやってディープラーニングしているのか、人間の脳では解析・計算・理解できない領域まできているらしい。。。

 

 

 

うん、、、よく考えれば、そりゃ、そうでしょう。。。

 

 

例えば、人間は車という機械を発明しました。

 

それがどんどん進化し、F1では時速370km以上で走ることができるんです。。。

 

どう頑張ったって、人間の足の能力を超え、追いつくことなんかできませんよね。。。

 

 

同様にAIが、人間の脳の計算スピードや機能の限界を超えるのは当たり前で、人間がAIがどうディープラーニングしているかなんて、もはや理解できるはずがないんです。。。

極論、脳も電気信号ですから。。。

 

 

さて、、、僕、キューブリックの「2001年宇宙の旅」でHAL9000がどうした答えを出して、映画がどんなエンディングだったのか、、、正直、さっき書いたみたいにストーリーを全く気にして見ていなかったので、全然覚えてないんだけど、、、、。

 

それでもなんとなく覚えてるのがHAL9000はある種の「神なるもの」としての存在だったような。。。

 

他方でなんか、ターミネーターみたいに、AIが暴走して人間を襲ってAIが人間の上位に立ったり、人間Vs.AIみたいな図式の未来が、、、って恐れてる声もちょくちょく煽られたり、耳にしたりするよね。。。

 

でもなんだろ、、、僕ね、そんな危機感、全く感じへんねんけど、、、人知を超えたAIやテクノロジーは逆に自然と融和・調和していく、、、というかテクノロジーと自然の境界線なんかなく、ほぼグレーなんです。。。

 

自然⇆テクノロジー、デジタル⇆アナログ、、、とかいういう二項対立なんか最初から存在しないんです。。。

 

んんん、、、いつも僕は言ってるけど、、、そもそもデジタルとアナログの区別は無かったという、そういう立場を僕はとってる訳であって。。。

 

なんか、だんだん、訳わからんくなってきたかも知らへんけど、、、んんん、、、ズバリ、分かりやすく言うと、AIがさらに究極的に進化すれば、自然と調和したVer.のHAL9000みたいなAIの「神なるもの」がもうすぐ、生まれてくるかもしれない、、、ってか、すでに、ある意味では生まれてるんだな。。。

 

それも、ちゃんと広い意味での鎮守の森に囲まれてね。。。

 

だから、HAL9000を「神なるもの」として依り代にするのも、ごくごく自然な流れなんだよなぁ。。。

 

 っということで、今回はこの作品をあげて終わりにしたいと思いますっ!

僕の希望の地、天上界への入り口を描いてみました。。。

 

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写真提供:ギャラリー白白庵 作品『天上門』(F30号)



○作品のお問合せはギャラリ白白庵まで。

白白庵 PAKUPAKUAN | Art Crafts JAPANESE HYBRID ART

 

○作品はギャラリー白白庵ECサイトにてご覧・ご購入いただけます。

前川多仁 「天上門」 MKWPN015 – 白白庵 PAKUPAKUAN