彩鳳舞丹霄☆前川 多仁の鬼魔愚零録☆

染織工芸を出自とした美術家、前川多仁の公式Blogです。

コロナでこんなアパレル不況の時期に宣言してみたっ☆

ちょっと久々のblogになってしまいました。。。

すみませんです。。。

 

なんて思ってたら今年ももうちょっと。。。コロナ禍に振り回され、また個人的にも、ちょうどたくさんの出来事が重なってしまい、、、あっという間に今年もおしまいです。。。

 

んで、、、ご存じのように、アパレル・ファッションや繊維業界は何年も前から徐々に勢いを失いつつあり、いよいよコロナ禍によってその波が急速に加速しました。

 

他方でユニクロ・GUとワークマンといった、機能性を重視した新しいテクノロジーとファッション性が融合した新たなファッションが展開し、いまやアパレル業界はこの2強のぶっちぎりといったとこでしょうか。

 

もちろん、ユニクロ・GU、ワークマンのデザイン性もすばらしく、とくにUT(ユニクロのTシャツ)なんかは、ただ単にキャラクターや何かのコラボっていうだけでなく、その間に、ええっていうグラフィックデザイナーが加わっていたりもするんです。。。

 

他にも、例えば ご存じ、JW ANDERSONとのコラボとか、このデザイン性・品質・クオリティーで、、、この価格って。。。やばいね。。。

 

すんげえね、、、僕らテキスタイルに関わる人間として、どう転んだって勝てねえよ。。。

 

まっ、だから僕は全くちがう逆の視点から攻めるけど。。。ってか攻めてるつもりだけど。。。

 

とは言え、、、しかしながら、業界全体として、やっぱりアパレル・ファッションや繊維業界はコロナ禍でより一層、厳しい状況な訳で。。。

 

倒産、廃業、事業縮小、、、、周りでもこんな事ばっかり耳に入ってくるんだな。。。 

 

もちろん、こんな状況でも上手くやってて、バリバリのゴリゴリんとこも一部あるけどね。

 

まぁ、業界を大雑把にみてっと言うところで。。。

 

 

そんで、ここからは僕の考え方なので、誰しもそうは思わなくていいし、僕の考えを押しつけるものは無いです。

 

僕は説明するまでもなく、染織工芸を出自とした美術、広く言えばアート(ここでは美術/アート議論は話がそれるのであえて割愛)をしている訳で、その活動の中で、プロダクトとして茶道具をはじめ、テディベアやポーチなどもつくっています。

 

僕は作品を、仕事をする上での便宜上、また価格設定の問題、制作する個数の基準、自分自身の気持ちを切り替えやすくするためなど、アートワークとプロダクトに分けてつくっています。

 

(※アートワークとプロダクトの分け方は、あくまで僕自身の基準です。一般的な基準や定義でもありません。)

 

もちろんアートワークは1点しか制作しないし、価格も高くなります。どちらかと言えば、鑑賞用のいわゆる美術作品に近いものになります。

 

対してプロダクトは数点作ります。とは言え、僕の資本力ではほんの数点。数点といっても1点ではないので、もちろん価格も若干ですがアートワークより安くなります。

プロダクトと言っても僕の場合は、一般の製品に比べると、染めにかかる費用や製法の違い、ロット(個数)が比べものにないくらい少ない事など様々な理由から圧倒的に価格は高くなりますが。。。

簡単に言うと100均の器と作家ものの器の違いみたいな感じかな。。。

 

とにかくこのように、便宜上、アートワークとプロダクトと分けてはいるものの、例えばテディベアの作品のように柄行きや生地のチョイスでプロダクトなのに1個しかないものもあり、アートワークとプロダクトの中間のような作品もあります。

 

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「廷帝部亜(テディベア)」シリーズ(写真提供:ギャラリー白白庵)

 

 

テディベアの作品は下記の「ギャラリー白白庵ECサイト」よりご覧・ご購入いただけます。

 

前川多仁「廷帝部亜」シリーズ Teddy bears by MAEKAWA Kazuhitopakupakuan.shop

 

 

ほかにもプロダクトにおいて、柄行きで1個しか無いものはとても多くあります。

 

 

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ポーチ「ベルベットマスター」(写真提供:ギャラリー白白庵)

 

 

仕事やビジネスといったら、なんかアートの業界では日本ではまだまだ嫌な感じが抜けませんが、僕は仕事・ビジネスをする上で、アートワークとプロダクトをわけておいた方が便利なんです。

 

つまり、一定の基準が付けやすいという面において。。。

 

しかしながら、僕の究極の考えにおいてアートワークとプロダクトの明確な定義は無いし、境界線すらありません。

 

それらはシームレス(なだらかに境界線も無く)つながっていて、広義な意味においてすべてアートなんです。

 

これを話だすと、またとても長くなりので別の機会に。。。

 

 

 

そして話は戻り、なにが言いたいかと。。。

 

 

いまやアパレル・ファッションや繊維業界は疲弊しまくっています。。。

 

でも、僕が染織工芸という分野に興味をもったのは、まぎれもなく、キラキラした華やかな、そして眩く、美しく、ランウエイをすらすらと歩くモデルたちの姿を毎週のように「ファッション通信」という番組でワクワクしながら釘付けになって観ていたからです。

 

いつか僕もあんな世界を表現してみたいと。。。

 

アートワークとプロダクトが究極的な考えとして境界がない僕にとっては、プロダクトもファッションも、すべてアートなんです!!!

 

ファッションはただただ機能的に消費だけされるものではないんです。

 

アートであり、デザイナーや職人たちの熱い思いがあり、哲学であり。。。なによりあの時のワクワクがあるんです!!!

 

こんな疲弊した時期にこそ、あのワクワクを取り戻したいんです!!!

 

きっと、STAY HOME でおしゃれをする機会も少なくなったでしょう。

 

パーティーや人が多く集まる場で着飾る事も少なくなったかも知れません。

 

でも、こんな時期だからこそ、ファッションという、自分自身が輝けるワクワクするアートを忘れてはいけないし、なんだか上手くいえないけど、今だからこそ、文化としてって言ったら大袈裟だけど、、、人が人らしく生きるために、とっても必要な気がするんです。!!!

 

なので、ちょびっと宣言します!!!

 

来年はファッションプロダクト、新たな展開も含めてもっと充実させていきまっす!!!

そのファッションプロダクトでみんなをワクワクさせます!!!

 

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ロンT(試作)

 

 

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無敵マスク

 

っても、僕も個人という小規模経営で弱小資本力ですので、もちろんユニクロ・GUやワークマンと闘うつもりでもなく、、、むしろ、僕のデザイン買ってくんね~かね~、、、ちびちびと、、、出来る範囲からのスタートで。。。(いきなりの弱気宣言でスミマセン。。。)

 

 

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がま口(チェーン付き/大  写真提供:ギャラリー白白庵)



 

とりあえずは、あっ、またなんかちょっとやる気になり始めたか、、、ってくらいの気持ちで見守っててください。。。

 

では、ぐあむぶあるむあすう~!!!!!!

 

 

※宣伝のようで恐縮ですが、現在のところ作品をご覧・ご購入いただきたい方は、僕個人宛ではなく、下記のギャラリー白白庵ECサイト、もしくはギャラリ-白白庵までお問い合わせください。

 

前川多仁 MAEKAWA Kazuhito – 白白庵 PAKUPAKUAN