彩鳳舞丹霄☆前川 多仁の鬼魔愚零録☆

染織工芸を出自とした美術家、前川多仁の公式Blogです。

いよいよ本格的介護生活スタート☆

自分のファミリーのプライベートを公開することに、かなり戸惑い、みんなとも相談しましたが、悩んだり、苦しんだりしてる人や、これから不安に思っている人に、少しでも「介護」というイメージを前向きにとらえて欲しいなっと、思い切って公開することにしましたっ!!!

 

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タイトル通り、今年に入って母親が脳梗塞で倒れたのをきっかけに、無事に退院したものの、まぁ両親とも高齢な事もあり、いよいよ我が家にも本格的な介護生活というものがやって参りましたっ☆

 

いやぁ〜、介護って聞いただけで嫌ですよね。。。

 

ほんっと、最初は僕も、これから先、どうやって生活を組み立てなおすか、、、ネガティブな思いばかり、グルグルと。。。

たしかに、大変なことは山積みです。。。

 

あんまり詳しく書くと、家族みんなのプライバシーもあるので、あれですが、、、様々な介助やその他の諸々のケアで、、、まぁ、24時間、誰かが近くに居ないといけないような状況と言うところでしょうか…。。。

 

ここから先に書くことは、たまたま僕や、僕たちファミリーがラッキーだったからかもしれません。

 

だから、誰にも当てはまる事ではないと思うし、でも、実際に本格的に介護生活がスタートして、僕なりに、ちょっと介護に対して考えが変わった事もあったりと…。

 

また、まだまだ介護生活初心者だから、こんな事も言えるのかもしれませんが、介護にちょっとでも明るさみたいなものを持ってもらえればと綴ってみたいと思いますっ☆

 

僕には、弟がいて、僕は毎日毎晩ずっと介護生活に追われている訳でもなく、弟と僕と、うまいこと仕事分担やローテーションを組んで、僕が1人っきりで介護をしているという状況ではありません。

 

ましてや、弟がとても心強く、熱心な働き者で、、、僕は比較的、のんびり介護生活に携わってるという感じかな…。。。ありがたいね。。。ほんと。。。

 

そしてまず、ポジティブに大きく変わったのは、それぞれ、生活拠点や生活ペース、生活スタイルがバラバラだったそれぞれの家族が、例えば毎晩のように食事をみんなで同じ部屋に集まって、同じ時間に一緒に、いろんな話しをワイワイガヤガヤしながら楽しむようになったことっ☆

 

こんなのは、きっと小学生以来???

中学生の時でも塾とか部活で、すでに生活ペースもバラバラだったし、、、もちろん、思春期真っ只中、親なんてって、自分の部屋にすぐ引きこもってたしね…。。。

 

次に、弟と僕と共有LINEでその日の面白い出来事とか、介護に関係ない仕事やいろんな愚痴とか、ほんっと、しょうもない話題で笑いあったりとか、、、ちゃんとした介護の話ももちろん…。。。今までにないくらい、この介護生活をきっかけに毎日、頻繁にコミニュケーションをとるようになったことっ…。。。

弟とこんな話するのも、ほんと何年ぶりだろう、、、これも小学生以来かな。。。

 

そして、退院してから、まったく笑顔すら見せなかった母親が、とある介助をしている際に「プッ」ってオナラをして、その時に初めて母親が笑ったこと。。。長いこと笑ってなかったから、母親の笑い顔は引きつっていて、その顔をみてファミリーみんなで心から大爆笑したこと。。。

 

ただのオナラなんかで心から爆笑したのなんで、何年ぶりだろうか。。。。

 

毎日、介護をしていると、何かしらちっちゃなハプニングが起こります。

 

たいてい、普通の人からしたらちっちゃな、それもかなりしょうもないハプニングだったりするんですが、、、それをみんなが集まった時や共有のLINEで大爆笑したり、子どもかってくらい盛り上がったりするのです。。。

 

ちょっとした日常のそんなちっちゃな幸せみたいなのに気づくことができるようになり、あんな昔は尖ってた僕も、すっかり丸くなっちゃいました。。。

 

もう僕、作品にスタッズとか付けなくなるのかな???

 

それはないか。。。笑。。。

 

なんだろ、、、矛盾してるようだけど、、、介護生活が始まってから、心から笑うことが本当に増えて、僕自身がメンタル的にも癒やされているような気もするのです。。。

 

24時間×毎日という縛りがあるため、 ファミリーがそれぞれに、出来る範囲は限られてくるはずなのに、、、何故か逆に出来る事、出来る時間をお互いに無理をしてでも協力しあって、また他方でみんなそれぞれの生活スタイルを尊重する、不思議な協力体制ができあがっています。

 

そして何より、一番が、、、自分自身の死(良い意味で)につて考え直したこと。

 

死について考えることは生きることについても考えることにも繋がります。

 

もちろん、今年はコロナ禍の影響で、生きることについて、いままでと違う価値観を考える方々も増えただろうし、僕自身もそうでした。。。

 

さらに今回の介護生活が始まり、どう生きていくか、幸せとは何か、どう死んでいくか(もしかしたら急に明日、死ぬ事もありえるし)、、、、僕には子どもは居ないので、例えば長生きをしたときに、老後にどう生きていくか、施設で生きるのが幸せか、家で生きるのが幸せか、、、、長生きが果たして幸せなのか、、、などなど、、、問題はあまりにも多く、まったく答えのかけらも出ていませんが。。。。

 

でも、いまのところ、白黒はっきりしない、グレーな生き方というのもいいかな~なんて思ったりもしています。。。

 

そして死を身近に考えることで、今まで以上に、今、この瞬間というこという、二度と戻ってこない時間と空間を、体の第六感まで浸透させたい、、、そして深くその瞬間に潜り込みたい、、、(簡単に言えば、その時々を大切にしたいっというようなところかな。。。)と、より一層思うようになりました。。。

 

最後に、、、そうは言っても、やっぱり介護生活は大変です。

睡眠時間も激減します。。。

生活ペースも激変します。。。

自分自身の仕事にも大きく影響します。。。

生活拠点も移動の連続です。。。

金銭的な出費も補助はあるものの、やはり今までより、大幅に増えてしまいます。。。

なかにはメンタル的に辛くなる方も多くおられると思います。。。

ほんっとっに、マジで大変です!!!

 

だけど、僕は、自分自身を見つめ直すよい機会だったんだと思って、できるだけポジティブに介護生活を楽しんでいきたいと思ってます。。。

 

では、、、、もしかかしたら、いつかblogで介護の愚痴を書いてるかも。。。笑。。。