介護老人オカンと僕とBeastie Boys☆
またまた介護ネタで失礼。。。
なんだか僕が尊敬する一人でもあるリリー・フランキーさんの有名小説のタイトルみたいになってしまいましたが。。。
相変わらす、何やかやと自分の仕事と介護生活の両立にバタバタと追われたり、また一方では、前回ちょこっとblog「いよいよ本格的介護生活スタート⭐︎」で触れたように介護生活に癒やしや明るい楽しさもあったり、そして、やっぱり、時間という制約からイライラも募る日々もありと。。。
そんなこんなで介護生活初心者もちょっとづつ中級者?に向けて日々鍛錬しております。。。
そして、、、僕の母親は大の演歌好き。。。
とくに坂本冬美さんと島津亜矢さんが大のお気に入りでして。。。
演歌ファンのみなさん、、、すみません、、、僕、島津亜矢さんって全く介護生活するまで知らなかったんです。。。
人って不思議なもんで、そんな老人オカンのリクエストで一日中、演歌を聴くという日が増え、、、まだ介護生活が始まったばかりと言えど、僕なりに演歌の善し悪し???っといったら失礼になるけど、、、これだけ聴いていると、なんとなく、いいな~っとか、なんかいまいちやな~とか感覚的に分かるような気がするんです。。。(ほんっとスミマセン、、、こんな演歌ど素人が。。。でかい口たたいて。。。)
そして、やっぱり、僕の老人オカン!!!
最近になって、僕、坂本冬美さんの天性のオーラのようなかっこよさ、島津亜矢さんの飲み込まれるような歌唱力のすごさ、、、ともにわかるような気がするんです。。。
この二人、ぶっとんでるなって。。。
とくに、浪曲?っていうのかな?台詞みたいなのが途中でたくさん入っている物語みたいな曲を聴いてると、この二人のすごさってハンパないなって。。。
って、、、そうもいいながら、やはり一日中、演歌ってのも僕にはつらく、、、たまに僕のすきな曲を「僕の好きな曲も1回聴いてみて~や」ってかけるのです。
あっ、ちなみに、、、うちの老人オカンの部屋のテレビはキャストしてつないでいるのでネットととながります。。。
これ、、、介護されてる方、ちょ~おすすめですよ。。。
観たいものがいつでも観れるシステム、、、ほかにも介護生活に最新のテクノロジーをガンガン導入すのお勧めです。。。
遠隔操作カメラとか。。。電気を遠隔操作できるシステムとか、、、その他もろもろ。。。
さてさて、本題にもどります。。。
それで、例えば、、、「RADIOHEAD」。。。
老人オカンの反応「ん~、こんなん何うととるんかようわからん」。。。秒殺。。。
また別の日、、、「NIN」。。。
老人オカン「なんか、うるさいだでけで何かわからん、こんなんあかんわ」。。。秒殺。。。
さらに別の日、、、「MOGWAI」。。。
老人オカン「なんか、ようわからん音楽やな、、、こんなんあかんで」。。。秒殺。。。
そして別の日、、、僕:この中のひとり、若くで癌で死なはってん。まあ聴いてよ。「Beastie Boys」。。。
老人オカン「ふ~ん、、、かっこええ顔してはるのに可哀想やなぁ~、なにゆうてはるか全然わかへんけど、みんなかっこいい顔してはるし、こんなんもいいんちゃうか~」
えっ、、、えええっ、、、ビースティー聴くの〜!!!!!
脳梗塞を何度か経験し「死」という事を身近に経験し、介護してもらわないといけない体になってしまった老人オカンにとって、MCAの若くしての癌による「死」というのが何かしら心に響いたのか。。。。
老人オカンなりに、ふだん何も考えていないように見えて、「死」というものに向き合っているのだろうか。。。
また若くして「死」をむかえたMCAに、何かしら老人オカンなりに思いをはせているのだろうか。。。
そうか、ただただ単純に、介護をしている僕を気遣って、その日だけは僕の好きな音楽をかけてあげようとしてくれただけなのかもしれません。。。
果たして老人オカンの真意は分からずのままです。。。
その日は、Beastie Boysの2時間ほどあるライブを、老人オカンと僕の二人はノリノリって感じでもないですが、、、唯一、最後まで僕が好きなな音楽を聴いてくれた一日でした。。。
でもなんだろな、、、なんか分からんけど、なんか僕の一部が老人オカンに認められた、分かってもらえた、そんなような気がして、ちょっぴり嬉しい2時間でした。。。
だから、今回はこの作品を挙げて終わりにしたいと思います(以前にも挙げましたが。。。)。
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白白庵 PAKUPAKUAN | Art Crafts JAPANESE HYBRID ART
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染織作家・前川多仁「Shangri-la」 – 白白庵 PAKUPAKUAN